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カード賭博詐欺 - 体験レポート

1月4日(火)

カード賭博詐欺とは、主に東南アジアで横行しているトランプを用いた賭博での詐欺のこと。
被害者はほとんどが日本人。

この手の詐欺のことは、古いものから最新のものまでどんなガイドブックにも書いてある。
それなのに未だ被害に合う日本人が後を絶たないらしい。
そういう記事を読むたびに「バカじゃねぇの」と思っていたけど、まさか自分が・・・。



今回の記事はかなり長くなるが、体験した一部始終を詳細にレポートする。





午前11時頃、ホーチミン市内を歩いていた。

カフェの前で20代の女に流暢な英語で「チャイナタウンはどこですか?」と声をかけられた。
僕はガイドブックを取り出し、地図を見ながら「あっちの方向ですね」と教えてあげた。
女は「地図を手帳に書き写したい。どこか座って書けるところないかな・・・。あそこのカフェで書いてもいい?コーヒー飲まない?」と言ってきた。
僕は博物館に行く予定をしていたが、どうしても行きたいわけじゃなかったし、英語の勉強にもなるので「OK」と言って、2人でカフェに入った。



女はフィリピンから来たと言った。
そして今回の旅行の話や仕事の話などをした。

しばらくそんな話をした後、今度自分の従兄弟の奥さんが看護士の研修を受けるためもうすぐ日本に行くと言い出した。
その人は日本語は喋れるけど、読んだり書いたりは苦手だからその人が書いたメールの添削をして欲しい。ちょうど今からその人のうちに行くから一緒に来て欲しい。と、女にお願いされた。

僕は全く何の疑いも持つことなく「OK」と言った。

コーヒー代は「自分が誘ったんだし、あなたは世界一周しないといけないんだから」と女が出してくれた。僕は「せめて1ドルだけでも」と女に渡そうとしたが受け取らなかった。



店を出て、女はタクシーを捕まえ、一緒に女の従兄弟の家に向かった。

その車内でようやく「変なところに連れて行かれたらどうしよう」と不安を感じたが、到着した場所は意外に近く、歩いて帰ることも出来そうな場所だったので、その不安は消えてしまった。
タクシー代も女が支払った。




従兄弟の家では30代の男が一人で料理を作って待っていた。
彼が女の従兄弟で、日本に行くという彼の奥さんは今は病院に行っていて不在らしい。


男は昔、カンボジアのアンコール遺跡の日本語ガイドをやっていたらしく、日本語が堪能。
今はカンボジアのカジノでディーラーをやっているらしい。

カジノでは自分次第で客に勝たせることも負けさせることも出来るという。
「今度カジノに来たとき勝たせてやるからそのやり方を教えてやるよ」とトランプを持ってきた。

「もうちょっとしたら麻雀賭博をしに賭博大好きじーさんが来るから、それまで遊んでよう」 という言葉も付け加えた。



トランプを使った「○○○○ 9(名前忘れた)」というゲームを教えてもらった。
とても簡単なゲーム。
そしてディーラーの協力によって100%勝てるやり方も教えてもらった。
女はそれを見て「すご~い」と興奮している。



そうこうしているうちに、玄関のチャイムが鳴った。
男は「じーさんが来たから今教えたやつでじーさんから金を巻き上げよう」と言い出した。




ジジイがやって来た。80歳くらい。手には金ピカの指輪やブレスレットがじゃらじゃら。
オイルマネーでかなり儲けているらしい。



そしてゲームが始まってしまった。実際にお金を賭けるゲーム。
ジジイ vs 僕と女。男はディーラー。


ジジイは鞄からものすごい札束を取り出した。
女も自分の財布から何ドルも出した。
そして自然と僕も出さなければならない雰囲気に。

しかし、さすがにこの時点では完全に"怪しい"と思っていたので、「今、1ドルしか持ってないから1ドルしか出せない」と言うと、男が僕の代わりに足りない分を出した。ジジイに向かって「彼は今お金をほとんどホテルに置いてきているらしいから自分が立て替える」とフォローしながら。



ゲームは面白いように勝った。
何故なら100%勝てるやり方を教えてもらったから。



そして何回か勝った後、男が「彼(僕のこと)は用事があってもう行かないといけないからこれがラストゲームだ」と言った。

ラストゲームも男の手によって100%勝てるカードが僕の手元に配られた。
そして勝負の時、お互いのカードを見せ合う時、ジジイが「待て」と言ってきた。


ジジイは僕達にも"現金"でお金を用意するよう要求してきた。

それまでは賭け金で足りない分のお金は紙に書いて「今現金は無いけど、負けた時はちゃんと支払う」という風にやってきたが、今度はそれではダメだと言ってきた。


そしてジジイは「用事があるから1時間抜ける。1時間後に戻ってくるからそれまでにお金を用意しといてくれ」と言って、出て行った。
お互いの手持ちのカードはそれぞれ封筒に入れ、封をして、金庫にしまった。




男は「銀行に行ってお金を下ろしてくる」と言って出て行った。

10分後、汗だくで戻ってきて「ダメだ。これだけしか下ろせなかった。これじゃ足りない」と言った。
あと50,000ドル(415万円)足りないらしい。
男は僕に「50,000ドル下ろしてきて欲しい」と言ってきた。
僕は当然拒否。
男と女は「100%勝つのは分かってるだろ?この後50,000ドルどころじゃない大金が手に入るんだ。お金を出してないのはお前だけだ。協力してくれ」と必死に説得してきた。


僕「今、1ドルしか持ってない。クレジットカードもキャッシュカードも持ってない」
男「じゃあ近くにお金を借りれるところがあるからそこで借りよう。さあ行こう」
僕「やだ。お前はここに住んでるんだろ?近くに友達いるだろ?友達に借りてこい」
男「友達には借りれない。難しい手続きはない。お前は日本人だから信頼されている。さあ行こう」
僕「やだ。友達に借りてこい」
男「じゃあ分かった。お金は俺が借りる。お前は一緒に来るだけでいい。さあ行こう」
僕「やだ。何で一緒に行かなきゃいけないんだ。1人で行って来い」

こういうやりとりがしばらく続いた。



男は「困った・・・大変なことになる・・・」と頭を抱えて言った。
僕は「じゃあ、このゲームはキャンセルしてもらおう。勝っている方から言うんだからじーさんも納得してくれるだろう」と提案した。


男はしばらく考えた後「わかった。じゃあ電話する」と言ってジジイに電話した。



男が電話した30秒後、玄関のチャイムが鳴ってジジイが戻って来た。
僕は「早!30秒かよ!もうちょっとリアルにやれよ!」と心の中でツッコんだ。



男はジジイに説明し、「このゲームはキャンセルする。誰もお金を払う必要はないし、受け取らない」という一文を紙に書き、サインさせた。
金庫に入れてあったカードは封を開けず男が破り捨てた。


そしてジジイは帰っていった。


僕と女もタクシーで帰った。






これが僕が体験したカード賭博詐欺の一部始終。

もし、男がお金を借りるという話を信じ、男と一緒に出掛けていたら、間違いなく僕がお金を借りなければならない状況になっていただろう。

そして、ラストゲームでの僕のカードは僕が見たときは100%勝てるものだったが、間違いなく細工が施され、僕が負けることになっていただろう。

そうなっていたら、この世界一周の旅はこの日でThe End。



被害はなかったし、帰りのタクシー代も女が全額支払ったので、僕はこの件に関しては1円も損をしていない。
むしろ、いい経験が出来たし、英語の勉強も出来たし、タダでベトナムコーヒーも飲めたので、得をした。


でも、これからは怪しいヤツには付いて行かないようにしようと思った。




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テーマ : 世界一周
ジャンル : 旅行

tag : ベトナム.02-カード賭博詐欺-体験レポート

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No title

読んでてドキドキしました・・(笑)
お金も払わずに済んで、
しかも帰りも無事でよかったですね~!

Re: No title

>asakoさん

コメントありがとうございます。
ほんとに無事でなによりです。
被害者の体験談では、裏から恐い人が出てきたっていう話もあるみたいなので。

No title

こんにちは、この夏ベトナムに行くので
よくある詐欺などいろいろ調べていたらここにたどり着きました。
こわいですね。。。
私も気をつけなくては。

騙されることなく帰れて本当によかったですね。

具体的なレポートありがとうございました。

Re: No title

> keikoさん

返信遅くなってすみません。

現地で働いている日本人の旅行会社の人も言ってましたが、やっぱり日本人は狙われやすいみたいです。
でも"知らない人には着いて行かない"という、当たり前のことに気を付けていれば全然問題ないと思いますよ。

旅行楽しんできてください。

フィリピン人の写真

ディーラー役のフィリピン人は、下の写真の人ではないですか?

http://cozyworld.dtiblog.com/blog-entry-155.html

手口は違うけど、日本人旅行者を狙っているのでは?

外務省にも、情報があるようです。

「日本人旅行者の詐欺被害多発に伴う注意喚起」
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2010C241

ベトナムでも、犯人グループが活動してるならば、
外務省にも、情報提供した方が良いと思います。

Re: フィリピン人の写真

>これ以上被害者をださないために さん

コメントありがとうございます。
ブログ拝見しました。残念ながらこの男じゃないと思います。
日本人は騙されやすいようなので気を付けてもらいたいですね。


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プロフィール

takoyaki

Author:takoyaki
生年月日:1983年5月12日 
性別:男

2010年10月10日改め2010年10月14日から2年間の世界一周の旅に出ています。


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